生活

【体験談】レーシックから12年 後遺症ドライアイの症状はまだ残っていた

「レーシック」最近あまり聞かなくなりましたね。

私はかれこれ12年前にレーシック手術をしました。
数年前はよく耳にしたのに、なんだか全然聞かなくなり、最近では自分がレーシックをした事もすっかり忘れる位、快適な日常を送っていました。

しかし、リスクもあると言われているレーシック。
成功した暁には、待望の視力回復です。
ではデメリットはリスクはどうなのか。
ドライアイ、見えずらくなる場合がある、ハログレアという光がまぶしくなる現象が起こる、感染症など…。
色々言われていますし、様々な体験談があります。

私はドライアイが残りました

今回思い出したきっかけになったのも、ドライアイの症状からでした。レーシックの中でもドライアイの後遺症は最も多いと言われていますが、実際どういった症状があるのか。レーシックをしたその後の一例として、また10年先という長期予後においてはどうなるのか。
12年経っての私の現状をお伝えしたいと思います。

レーシックを受けるにあたって

不自由だったコンタクト生活

私は中学3年生頃から黒板の文字が見えずらくなりました。
眼鏡を使えばいいのですが、思春期真っ盛り。なんとか眼鏡をかけずにノートをとっていた記憶があります。

その後、コンタクトを使用し始めましたが、異物感だったり乾燥だったりでコンタクトがなかなか合わず、コンタクトはとてもストレスでした。
よく出先であとは家に帰るだけになると、道がわかればいいやとコンタクトを外して家路に着くことも度々ありました。

コンタクト生活がとても不自由で、知人がレーシックを受けた話を聞き、私もやることにしたのです。

レーシックに対して抵抗はなかった

10年前ですから、今ほど症例も少なく、あまり不安はありませんでした。
あまり出回っている情報数も少なかったでしょうね。
レーシックをした知人も、父親の友人で信頼できる方だったので、
それなら大丈夫だろうと躊躇することなくレーシックをすることに決めました。

レーシック後、視力は両眼とも1.5に

手術前は両眼なんとか0.1程度だった視力が1.5に。
視力が良くなり、お風呂でシャンプーの「使用上の注意」が湯船から読めた感動は忘れられません。
家の中、外でも職場でも、見るものに全てに感動しましたね。

レーシックの後遺症・ドライアイ

レーシックを受けるにあたって色々説明、注意点がありましたが、その中にドライアイも含まれていました。

レーシックをするとなぜドライアイになるのか

レーシックをうけると、手術の際に角膜の神経が一部切断されるため、ドライアイになることがあります。
日本白内障屈折矯正手術学会/レーシック情報ホームページより

もともとドライアイだった

元々コンタクトレンズをつけている時のドライアイが耐えられなかったので、これで視力が良くなるなら、むしろプラスな位だと気にしませんでした。
ちなみにコンタクト生活と際に、洗わずに使用したり、コンタクトをつけっぱなしで寝たりするなどしたことはなく、
正しい使い方をしていてもドライアイでした。

レーシック後、起床時に目薬がないと目が開かない

コンタクト生活の時から必ず目薬を常備していましたが、レーシック後は目薬は更に必需品になりました

朝目が覚めたらまず目薬。目薬がないと目があきません。張り付いちゃってる感じですね。枕元には目薬を置いて寝ていました。 ドライアイには防腐剤の入ってない目薬ということで、常にソフトサンティアを常備。
そして防腐剤が入ってないため開封日からの使用期限がありますが、余裕で問題なく使い切れる位でした。

また外出していて目薬を忘れたことに気付いたら外出先で必ず購入しなければ目が乾いて仕方なかったです。
最低でも3年はそんな生活をしていましたが、気付いたら目薬なしでも生活できるようになりました。

水が目に入ることが非常に不快になった

例えば髪を洗ってすすぐ時など多少の水は入りますよね?それがものすごく不快なんです。
水が目に入ることによって目の表面の水分が奪われる感じなんです。

子供みたいに必死に拭わないとキツイ。
それは今でも変わらずあります。明らかにレーシック後からなったので、ドライアイの一種の症状なのだろうと私は思っています。

現在のドライアイ症状・レーシックを思い出したきっかけにもなった出来事

この春から久しぶりに仕事を始めてパソコンと向き合っているのですが、
こんなに疲れるっけ??って位、眼精疲労が酷く、吐き気を感じるレベル
土日休みを挟んでやっと回復する感じでした。

今まで出産育児以前もパソコン業務中心の仕事に就いたことはありませんでした。
なので、パソコン業務に慣れていないのもあるでしょうが、にしても異常かなと思います。

病院では、レーシックによるドライアイの症状は徐々に治ると説明がありました。
そして術後の検診で、この程度ならそのうち治るとか、ドライアイではないなどといった類のことを言われたのも覚えています。

でも実際、術後数年よりは良くなりましたが、ドライアイはしっかり残っている。私は元々ドライアイだったこともあるでしょうが、完全に治るものではないんだなと今回実感することになりました。

レーシックにより悪化したドライアイの症状なのでしょう。

毎日パソコンと向き合う仕事をしている方だと、この症状はけっこうキツイです。
ドライアイを眼科に行ってしっかり診てもらう必要があるでしょう。

10年後の現在、視力は安定

ちなみに視力の方はどうかと言うと、

一年前に子供の結膜炎に移り、久しぶりに眼科を受診する機会がありました。
目の状態も普通に診てもらいましたが特に悪いところはなく、視力もまだ両眼とも1.2ありました。

ただ、パソコンでこれだけの眼精疲労があるので、これは続ければ確実に視力は落ちていくんだろうなと思います。
当時よくレーシックを受けたというと「また視力が落ちるかもしれないんでしょ?」と聞かれました。もちろん視力に関しては一度回復しただけなので、キープするか、また落ちていくものだとわかっていました。

一度回復した視力を低下させることは避けたいので、
なるべく目を休ませて労わってあげることが大切だと思っています。

なぜレーシックを聞かなくなったのか

なぜレーシックを聞かなくなったのか、
ちょうど10年前、ピーク時の平成20年には年間45万件だった手術件数は、平成26年には5万件の1/9までに減ったそうです。

リーマンショックなどの経済的な理由もあるみたいですが、銀座の眼科から角膜炎の集団感染にかかった人が多数出た事件がありました。
平成25年には消費者庁が「レーシック手術を安易に受けるのは避け、リスクの説明を十分に受けましょう」と注意喚起も出しています。

症例が増えて、レーシックの実情が見えてきたことによるものなのかなと思います。

最近、友人と話していてコンタクトレンズの話になりました。
その流れで私はレーシックをしたことを伝えると、よくやったねーと言われました。
私もそう思います。レーシックをした直後は、裸眼の快適さを伝え「あなたもやったら!?」くらいに、人に勧めていました。今なら決して人には勧められません。
確率が低くとも、レーシック難民と呼ばれている重度の後遺症に悩まされている方の話を聞くと、私も多少のドライアイがあるので他人事とは思えませんでした。

眼鏡コンタクトがあれば普通に生活できるならそれで十分ではないでしょうか。

まとめ

レーシック後、ドライアイは残りましたが、もちろん快適な生活になったのは確かです。裸眼でそのまま生活できるのは本当に嬉しいことです。

結果として、手術を受けて良かったと思っています。でも先に述べたように安全とは言い切れない症例が確率では少ないですが実際出てきています。

現在ではコンタクトレンズもかなり進化していて快適な付け心地のものが増えているとのこと。きっとコンタクトによる目の乾きやすさは10年前とは変わっているでしょう。

もしレーシック手術を考えている方がいたら、よくよく考えて決断することをお勧めします。

10年先の長期予後として参考になれば幸いです。